ヒノトリの有頂天ブログ

B'zを中心に、たまにプロ野球、倉木麻衣についてつづります♪

【B’z】ネタバレ注意!!B’z LIVE-GYM 2019 -Whole Lotta NEW LOVE- ライブレポート

 新メンバーになって、はじめて迎えたB’zのライブに行った。セトリは、ハードロック基調なアルバム曲にこれまでの曲が織り交ぜながら披露された。残念ながら、私が望んでいた「SUPER LOVE SONG」や「ARIGATO」、「パーフェクトライフ」といった曲や、「傷心」や「HOT FAISTION」などファンが望むあっと驚くような、いわゆるレア曲の選曲はなかった。ただ、披露した曲は、「さまよえる蒼い弾丸」「裸足の女神」以外は2000年以降の楽曲で、昨年のPleasureツアーとの一応の差別化が図られている。

 

 こうした中、既存曲の中で目を惹いたのが、有頂天、Still Alive、声明/REDの日替わりだ。Still Alive/声明は2017年、有頂天・REDは2015年にリリースされたシングルだ。B’zの近年リリースしたシングル曲への自信を覗かせているとともに、新バンドにこれらの楽曲たちがFITするとの判断だろう。実際、有頂天はバンドに息があってないのか、以前バンドほどのグルーブは感じられなかったが、そのほかの2曲(声明は聴いていない)では、新バンドのグルーブを存分に発揮していたように思う。

 

 一方で、「今夜月の見える丘に」「マジェスティック」といったバラード曲では、テンポが遅く違和感があった、これまでのバンドでここまでテンポに違和感を抱いたことはなかった。いかにこれまでバンドが安定していたのか気付かされた一幕だった。こうしたバラード曲に違和感があると、なおさら感情移入できない。ツアーも半分以上が終わっているが、改善ポイントだ。

 

 既存曲に対して心残りなライブだったが、アルバム曲は概ねよかった。特に、1曲目の「マイニューラブ」から5曲目の「トワニワカク」までの流れは圧巻。ハードロック全開のステージで、私をはじめ、少なくないファンが「これがやりたかったのか!」と納得したことだろう。また、音源ではエアロスミスジョーペリーとの掛け合いがある「Rain&Dream」も披露された。掛け合いがあるため、ライブでは披露しないと予想していたが、YTが見事にジョーのパートを務め上げた。そして、本編の最後のブロックではアルバムから、「デウス」「兵、走る」を立て続けに披露。ブライアンの高鳴るドラムに乗せられたデウスは爽快ながらも重厚感があり、満足度は高い。雰囲気のあるTAKのギターから入る兵、走るでは、観客が大合唱。同じ合唱パートがあるREDとはよりさらに盛り上がった。

 

 今回のライブ参戦後、新メンバーに対するネットの反応を見ると好意的なものが多かった。だが、今夜月の見える丘に、有頂天でのズレなど、これまでのバンドを凌駕するまでには至っていないというのが私見だ。2008年以降、シェーン、バリーで固めてきたリズム隊の完成形をそう簡単には破れない。ただ、今回のメンバー今後長期にわたって続くとは考えられないため、日本にいながらにして、ブライアンやモニーニ、個人の技巧を存分に堪能できるという「新鮮さ」を味わうことのできる貴重なツアーになっている。

こうした中、何よりも昨年の喉不調で今年の超過密日程が心配されていた稲葉氏の調子が安定していたこと、テンポが遅い曲でも必死に自らのギターで建て直そうとするTAKが健在であること、そんな去年まで当たり前だったことが嬉しく、希望を与えてくれた。

 

B’z LIVE-GYM 2019 -Whole Lotta NEW LOVE-

特設サイトhttp://bz-vermillion.com/livegym2019/


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