ヒノトリの有頂天ブログ

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【B'z】いまさらながらB’z LIVE-GYM Pleeasure2019 HINOTORIに行った感想


B'z / DVD & Blu-ray「HINOTORI」 TOUR FINAL DIGEST

 

いまさらだが、「B’z LIVE-GYM Pleeasure2019 HINOTORI」 の感想を綴る。後に発売された映像作品の本編が収録されている2018年9月22日の公演には私も参加した。同年の9月の福岡公演から稲葉氏の喉の調子がすこぶる悪いという前情報を聞いていたものの、いざ当日その状況を目の当たりにすると驚きを隠せなかった。

 

 映像作品では、多少修正されていたようだが、当日のねがい、イチブトゼンブ、リアルシング、Brotherhood、ギリギリはなかなか厳しいものがあった。特に、Brotherhoodでは、サビの高音が掠れ、私は感情移入ができなかった。今まで、B’zのライブでは味わったことのない感情だった。言うなれば、「何か恥ずかしい感じ」だ。曲の演奏自体が1番はギターと歌だけということもあって、気のせいかもしれないが、私の周りの席のファンからも失笑が漏れていたように思う。通常の歌声を聴かせられない本人が一番悔しかったと思う。

 

 後に、アルバム「NEW LOVE」発売時のインタビューでも稲葉氏が答えているように、調子が悪い時期、「思うようにならない自分にイライラしていた」のだという。同じインタビューで、松本氏は、こうした状況を見て、これまでの一度もライブを飛ばしたことのない稲葉氏、ひいては自分たちをたたえながらも「いろいろと思うところがあった」と述懐している。   

 このインタビューを読んだ時、昨年、ライブでBrotherhood聴いている時の感情が蘇ってきた。その時は上手く感情を表現できなかったが、今改めて考えると、「自分が時に好きなものが理想な形ではない時の喪失感」に似ているのだと思う。多くのB’zファンは邦楽では、B’zが一番であることもあり、周りも同じような空気に包まれたのではないだろうか。それもあの時に感じた喪失感は、これまでの稲葉氏の姿とあまりにかけ離れていたため、感情の揺れ動きが大きかった。経年の衰えによって、徐々に声が枯れていくのであればまだしも、当時は原因も分からず聴いていた私を含めたファンは「先の見えない喪失感」に苛まれたのではないだろうか。

 

 結局、稲葉氏の喉の不調の原因は、喘息、気管支炎だということが分かり、後のライブやレコーディング音源でも問題ないことが確認できた。だが、多くのファンには昨年のライブで見た稲葉氏の姿が焼き付いて離れないことだろう。そのため、仮に今後、稲葉氏の喉の調子が悪い姿を見ても、あの時感じたのと似た「喪失感」を感じることはもうないだろう。ただ、あの時と似てはいないが、少し異なる「喪失感」が続くと、いずれ「喪失」になってしまう。1ファンとしては、そうならないことをただただ祈るしかない。