何かのきっかけでB’zに興味が湧いて、「B'zを聴いてみよう!」と思う人がいるかと思います。そんな時、まず聴くのがベストアルバムでしょう。しかし、B’zはこれまで8枚のベストアルバムをリリースしています。これだけあると、どれを聴いていいのか分かりませんよね。
そこでB’zファン暦19年の筆者がおすすめする1枚はズバリ、
「B’z The Best “ULTRA Pleasure”」
です。この記事では、筆者が「B’z The Best “ULTRA Pleasure”」をおすすめする理由を踏まえて、B'zのベストアルバムを年代に沿ってご紹介します。
【Contents】
1.B’z The Best “Pleasure” (1998年5月発売)
2.B’z The Best “Treasure” (1998年9月発売)
3.The Ballads ~Love & B’z~ (2002年12月発売)
4.B’z The Best “Pleasure II” (2005年11月発売)
5.B’z The Best “ULTRA Pleasure” (2008年6月18日発売)
6.B’z The Best “ULTRA Treasure” (2008年9月17日発売)
7.B’z The Best XXV 1988-1998 (2013年6月発売)
8.B’z The Best XXV 1999-2012 (2013年6月発売)
9. 筆者が選ぶオールタイムベスト(2021年2月時点)
1.B’z The Best “Pleasure”(1998年5月発売/収録曲年代:1989~1998年)
デビュー10周年を記念して発売された、ゴールドのジャケットが特徴の初のベストアルバム。590万枚という、日本歴代1位のベストアルバムセールス。「ZERO」「裸足の女神」「愛のままにわがままに僕は君だけを傷付けない」「LOVE PHANTOM」といったミリオンヒットしたシングル曲が中心です。曲順はリリース順ではなく、1995年発売の「LOVE PHANTOM」から始まります。1分超にも及ぶイントロがこのベストアルバムが只者ではないことを予感させます。また、中盤の7曲目に「愛のままにわがままに僕は君だけを傷付けない」、ラストに当時の最新曲「さまよえる蒼い弾丸」をもってきているのもポイントで、聴く人を飽きさせない流れとなっています。「裸足の女神」や「愛のままにわがままに僕は君だけを傷付けない」は、大ヒットシングルにも関わらず、当時アルバムに収録されていませんでした。そうした事情もあり、このアルバムの大ヒットにつながりました。ただ、このアルバムを聴くなら、このアルバムに収録されている曲がほぼ入っている「B’z The Best “ULTRA Pleasure”」を聴きましょう。
2.B’z The Best “Treasure”(1998年9月発売/収録曲年代:1991~1998年)
当時のファン投票選曲のベストアルバムで、銀のジャケットが特徴。通称「銀盤」。
こちらもメガヒットを記録し、440万枚のセールスを記録しました。このアルバムは実質は、B’z The Best “Pleasure”に収録しなかった、「BLOWIN'」「ねがい」「Liar! Liar!」「ミエナイチカラ」などのシングル8曲+リクエスト6曲の計14曲構成となります。リクエストでは、「いつかのメリークリスマス」「もう一度キスしたかった」のシングルでない曲ながら、誰もが知っているB'zの曲が収録されているのがポイントです。ただ、こちらもこのアルバムを聴くなら、このアルバムに収録されている曲がほぼ入っている「B’z The Best “ULTRA Tresure”」を聴きましょう。シングルと、「いつかのメリークリスマス」は「B’z The Best “ULTRA Pleasure”」に入っています。
3.The Ballads ~Love & B’z~ (2002年12月/収録曲年代:1992~2002年)
バラードベスト。通称「白盤」。「ALONE」「今夜月の見える丘に」といったシングル5曲+「いつかのメリークリスマス」「もう一度キスしたかった」「TIME」の「B'z The Best Treasure」収録曲3曲、「月光」、「ONE」などの非シングルですが、琴線に触れるバラード7曲の計15曲構成。「HOME」がバラードと呼べるか疑問ですが、アルバム初収録とあって当時としては新鮮でした。今でもバラードベストはこのアルバムだけですので、B'zのバラードだけを聴きたい場合はこのアルバムを聴きましょう。ただ、このアルバム以降に発売された大ヒットバラード「OCEAN」は入っていません。ちなみに、最後の曲「SNOW」の後、しばらく待つと、「いつかのメリークリスマス」のアップテンポバージョンが収録されています。私もそんなに好きではありません。笑
4.B’z The Best “Pleasure II”(2005年11月/収録曲年代:1998~2005年)
1998年以降にリリースされた、HOME~OCEANシングル曲集で、このアルバムの曲は、「B’z The Best XXV 1988-1998」「B’z The Best XXV 1999-2012」のどちからに収録されています。はっきり言いますが、このアルバムを聴く価値はありません。一方で、全収録曲が1位を獲得したシングルとあって、セールス面では成功し、ミリオンヒットを記録しています。このアルバムがリリースされた2005年はソロ後の再始動年ではありますが、特に周年ではありません。このアルバムは同年のOCEANの大ヒットを受けて、無理矢理リリースした感じが強いです。ただ、このアルバムしか収録されていない曲が1曲だけあります。それは 「いつかのメリークリスマス~ 恋するハニカミ! バージョン~」。オリジナルよりさらに静かな曲調となっています。今となってはこの曲だけのために聴くアルバムです。
5.B’z The Best “ULTRA Pleasure” (2008年6月発売/収録曲年代:1989~2007年)
“Pleasure”と“PleasureⅡ”を融合した2枚組みベストアム。私が最もおすすめするB’zのベストアルバムです。一部のシングルは未収録ですが、この時点までB’zのシングル主要曲は、このアルバムにほぼカバーされています。「いつかのメリークリスマス」も入ってます。そして、特筆すべきは、「BAD COMMUNICATION -ULTRA Pleasure Style」「Pleasure 2008 ~人生の快楽~」がリアレンジされているところ。双方とも1990年前後にリリースされた楽曲ですが、ロック調にリアレジされており、かっこよさ抜群です。2曲ともこのアルバムにしか入っていませんので、初めてB'zのベストアルバムを聴く方には、このアルバムをおすすめします。なお、曲順はリリース順です。
6.B’z The Best “ULTRA Treasure” (2008年9月発売/収録曲年代:1992~2008年)
前作Treasure同じく、ファン投票で選ばれたベストアルバム。2番目におすすめです。前作よりシングルは少なく、アルバム、カップリング曲が随所にちりばめられています。そのため、シングルはロック調にリアレジされた「BLOWIN' -ULTRA Treasure Style-」「Don't Leave Me」「MOTEL」「ゆるぎないものひとつ」当時の最新曲「BURN -フメツノフェイス」の5曲のみで、残る25曲はアルバム、カップリング曲です。シングルではない曲ばかりですが、クオリティはシングル並みかそれを上回る曲も多いです。また、「RUN」「Brotherhood」「恋心」の周年ライブでは欠かせない曲も入っています。B'zの全貌知るためにはこのアルバムはマストアイテムです笑。そして、私がこのアルバムをおすすめする最大の理由は新曲2曲が素晴らしいからです。新曲の「グローリーデイズ」と、特典の「いつかまたここで」はファンへ向けた楽曲で、ファンで他の曲をすべてもっていたとしても、この2曲を聴くためだけにこのアルバムを買う価値が十分にあります。「いつかまたここで」は「3CD」バージョン(3DISC目にこの曲だけが入ってます)にしか入っていないので、ご注意ください。なお、曲順はリリース順です。
7.B’z The Best XXV 1988-1998 (2013年6月発売/収録曲年代:1988~1998年)
デビュー25周年を記念したにベストアルバムで、1988年から1998年に発売されたシングルがすべて収録されています。B'zがミリオンヒット連発した年代のシングルがすべて入っています。また、デビューからの3作、 「だからその手を離して」「 君の中で踊りたい」「LADY-GO-ROUND」がベストアルバム初収録。加えて、初期のB'zを感じさせる爽やかな楽曲「HEAT」と、エッジの効いたバラード曲「核心」の新曲も2曲も収録されています。いずれも質の高い楽曲です。なあ、曲順はリリース順です。
8.B’z The Best XXV 1999-2012 (2013年6月発売/収録曲年代:1999~2012年)
前作「B’z The Best XXV 1988-1998」に続き、デビュー25周年記念のシングルコレクションです。1999年から2012年に発売されたすべてシングルが入っています。この年代のシングルは、「B’z The Best “Pleasure II”」「B’z The Best “ULTRA Pleasure”」「B’z The Best “ULTRA Treasure”」に分散しています。それらを1つに統合し、カバーしていない年代(2009~2012年)のシングル「イチブトゼンブ」「DIVE」「さよなら傷だらけの日々よ」などを足したイメージです。「イチブトゼンブ」や「ultra soul」「OCEAN」「今夜月の見える丘に」「ギリギリchop」のB'z後期の代表曲が入るアルバムになります。こちらも新曲2曲が入っています。ホーンの入ってロックチューン「Q&A」と、ミディアムテンポで未来志向の歌詞の「ユートピア」で、2曲とも良曲です。 なお、曲順はこちらもリリース順です。
9. 筆者が選ぶオールタイムベスト(2021年2月時点)
いかがでしたでしょうか。B’zには8つのベストアルバムがあるものの、最後にリリースしたベストアルバムは「B’z The Best XXV 1999-2012」です。このアルバムには2013年以降の曲、「兵、走る」「Still Alive」「RED」「有頂天」「声明」といった近年、ライブでよく演奏する曲は入っていません。そのため、2021年2月現在、B'zの全年代を網羅するベストアルバムはありません。B'zの全年代を網羅するためには、これらの曲が入ったアルバムを聴く必要があります。
そして、願わくは「ベストアルバム」は1枚に凝縮されて欲しいと思うものです。そこで筆者がB'zのオールタイムベストアルバムをつくってみました。B’zの主要な曲を網羅しつつ、私の好みを含めた2枚組全30曲のベストアルバムです。どしても15曲には収まりませんでしたので、ご容赦ください。笑
【DISC1】
1.RED
2.ZERO
4.Pleasure 2008 ~人生の快楽~
6.裸足の女神
8.BAD COMMUNICATION -ULTRA Pleasure Style-
9.イチブトゼンブ
10.Brotherhood
11.DANGAN(さまよえる蒼い弾丸)
13.OCEAN -2006mix-
14.LOVE PHANTOM
15.光芒
【DISC2】
1.Still Alive
2.ultra soul2011
4.BLOWIN' -ULTRA Treasure Style-
5.兵、走る
6.HOME
7.有頂天
8.ねがい
9.ALONE
10.C'mon
11.ギリギリchop
12.Calling
13.CHAMP
14.グローリーデイズ
15.RUN
B’zの全年代を網羅したベストアルバムを聴きたい方は、この通りにCDやプレイリストなどを作って聴いてみてください。至福の時が過ごせると思いますよ。笑