ヒノトリの有頂天ブログ

B'zを中心に、たまにプロ野球、倉木麻衣についてつづります♪

【プロ野球】WBC2023 野球好きのための名場面トップ10 大谷vsトラウトは何位? 各試合のハイライトリンク付

 6年ぶりに開催されたWBCで、14年ぶりの世界一を勝ち取った侍ジャパン。そこで、野球好きの筆者が、試合の流れを左右したWBCの名場面を、ランキング形式で振り返りたいと思います。

メディアでは大谷vsトラウトが最高の場面とされていますが、果たしてどうでしょう?

優勝直後の歓喜の様子

 

第10位. 大谷 看板直撃の特大ホームラン vsオーストラリア(27秒〜)

 1回裏、無死1、2塁でバッターは大谷。ここで大会唯一のホームランとなる特大のスリーランを叩き込みます。先制点が欲しかっただけに、大きな一発となりました。その後も得点を重ね、今大会でもっとも優勢に試合を進めることができました。

 

第9位. 岡本 3ランホームラン vsイタリア(1分45秒〜)

 1−0のリードで迎えた3回2死、ランナー2人を置いて岡本に回ってきました。この回、投手兼DHの大谷は極端な守備シフトを突いて、セーフーティーバントを決めていました。自身のプライドを捨て、なんとか流れを引き寄せようとしたプレーでした。しかし、続く吉田は凡退で2死に。村上は四球を選び、岡本に回ります。今大会までの侍ジャパンなら、打てなかった場面ですが、ここは外角を泳ぎならもスタンドへもっていきました。負けたら終わりの重圧の中で、序盤で試合を決定付ける重要な一打となりました。このホームランで目覚めた岡本はメキシコ戦でホームラン性の当たり(好守に阻まれてしまいましたが。。。)、アメリカ戦で決勝点となるホームランを放ちます。その意味でイタリア戦のホームランは重要な一発でした。

 

第8位. 源田 試合の流れを引き寄せる背走キャッチ vsメキシコ

 1点ビハインドの9回表、1死ランナーなし。 前の回に山川の犠牲フライで1点差に迫っていました。この回、何としてもゼロに抑え、裏の攻撃に繋げたい場面でした。

 7回表にタッチプレーでアウトにした源田ですが、こちらは源田でなくてもできるプレー。背走キャッチは源田だからこそのプレーでした。韓国戦で骨折しても、ベンチ裏で痛み止めを飲み込み、戦線復帰。続く、チェコ戦、オーストラリア戦は欠場したものの、完全に折れた小指でそれ以降はスタメン復帰。骨折後、源田は「いや、監督、このWBCにすべてをかけます」と、栗山監督に伝えていた。WBCへの闘志が彼を突き動かしました。復帰後も、安定した守備で投手陣を支えました。

 大会前、坂本、今宮の辞退が伝えられる中で、圧倒的な守備力を誇る源田なしでは優勝はなかったといっても過言ではありません。闘志みなぎる源田の背走キャチを、源田の今大会一のファインプレーとして挙げたいと思います。

 

第7位. 山本 逆転への望みをつなぐ好リリーフvsメキシコ

 この日の先発は佐々木朗希でしたが、4回に痛恨の3点本塁打を浴びて0−3。味方は大谷の同僚、エンゼルスのサンドバルに手も足も出ません。栗山監督は大谷から事前に苦戦予想を伝えらていたといいますが、3点を先制される展開は苦しいものがあります。

 味方の大量得点が望めない中、これ以上の追加点はなんとしても阻止したい日本は、5回からリリーフで、2年連続沢村賞の国内の絶対的エース、山本を送り込みます。リリーバーからキャリアをスタートしたとはいえ、最近の山本は先発のみ。ですが、山本は7回までの3イニングを無安打無失点。メキシコに傾きかけていた試合の流れを止めました。

 山本は結果的に吉田のホームランで同点に追いついた後の8回に失点してしまいますが、登板イニングを積めていない春先では、球数がかさむと一気に球威・コントロールが落ちる傾向にあり、仕方ない部分もあります(佐々木が打たれたのも4イニングス目)。失点したことを勘案しても、この日の山本が果たした役割は非常に大きかったように思います。

 

第6位. ヌートバー 超ファンプレー vs韓国(2分35秒~)
 1点リードの5回1死ランナー1塁。左中間方向へ上がった飛球に対して、中堅手のヌートバーは全力疾走で前進し、ダイビングして、スーパーキャッチをみせました。まだ試合展開によってはひっくり返される可能性があった中で、このプレーは流れを渡さない重要なプレーでした。ヌートバーの最大の価値は、「センターの守備」だと思います。国内では打力もあって守備も良い飛びぬけたセンターはおらず、課題となっていました。そこで白羽の矢が立ったたのが、ヌートバー。栗山監督は当初からヌートバーを、チーム(カージナルス)でよく守っていたライトではなく、センターで起用することにしていました。その起用が見事に当たり、今大会では広い守備範囲と機転を利かせた判断力を披露しました。

 本番前まで、これまでセンターを担ってきた柳田、秋山不在で不安なポジションでしたが、一気に不安が吹き飛んでいきました。両翼(近藤・吉田)が決して守備が上手くない中で、センターが安定していることは非常に重要な点だったと思います。

 

第5位.村上 不振の三冠王、復活のサヨナラ打 vsメキシコ(4分20秒)

 9回裏、1点ビハインドで大谷のツーベス、続く吉田のファボールで無死1、2塁。 この大会不振でこの日も3三振。迎えたこの日4打席目でした。この場面、ベンチには3つの選択肢がありました。①村上に任せる、②村上がバント、③代打の牧原がバント。よく村上を信じきったと言われるシーンですが、決してそうではないと私は見ています。栗山監督も「一番勝つ確率の高いものを選んだ」といい、その結果が成就しただけのことです。②、③を排除し消極法的に①を選んだのだと考えています。②はシーズンでやったことがなく、成功確率が低い。③は牧原が緊張しており成功する分からない。その上、他の野手は全て使っており、最後の野手・牧原を起用するには絶対的な理由がいる。

 この場面、まだノーアウトでした。続くバッターは中野、山田ですから仮に村上が凡退したもまだ可能性があるということで、村上を打たせたとも見ることがでできます。バントが上手い打者でも1、2塁のバントは難しいもの。それを成功させることに掛けるよりは、強いて言えば、「村上の復活を信じた」。実態はそうだろうと思いますが、結果は見事なものでした。最終的に「村上を信じた」ことで、決勝の同点本塁打にも繋がったのだと思います。

 

第4位. 大谷 サヨナラを呼び込む二塁打 vsメキシコ(3分57秒~)

  1点ビハインドの9回裏。先頭打者の大谷はなんとしても塁に出ると決めていたといいます。結果的に初球を叩いて、右中間を破るツーベースヒット。先頭バッターが出ていなければこの試合は負けていたかもしれません。そのくらい大きなヒットでした。そして、このヒットには大谷の魂が感じられます。まずは1塁到達前のヘルメット脱ぎ捨て、そして、2塁到達時にベンチに向かって「カモンカモン?」と吠える。感情をむき出しにした大谷のプレーが仲間を鼓舞しました。

 

 

第3位.  大谷 vs トラウト vsアメリカ(4分15秒~)

 遂に実現した対戦。それも2アウト、1点差の場面でした。トラウトの次のゴールドシュミット、アレナドも物凄いバッターですが、トラウトはMVP3回、近年は怪我がちですが、昨季は40本のホームランを放っています。そして、なんといってもチームでは大谷の前後を打ち、チームメイトであること。胸が熱くなる思いがありますね。

 そのチームメイトに大谷は臆することなく、160キロのストレートを投げ込みます。大谷からすると、160キロという球速は取り立て早いというわけではありませんが、この日の球はトラウトのバットに当たる気がしないくらい、走しっていたと思います。トラウトは思ったり、ストレートに弱いというデータもあったようですが、それを

加味しても、この日の大谷のストレートはトラウトを全く寄せ付けませんでした。

 最後は横に滑る大谷の得意球のスライダー。3ボールまでいきましたが、見事に外角に投じ、トラウトのバットは空を切りました。ベストペッチを投げきった大谷にあっぱれです。

 

第2位. ダルビッシュ、大谷へ夢の継投&捕手 中村のリード vsアメリカ(30秒~)

 決勝の投手陣は本当に素晴らしかったです。今永→戸郷→高橋宏→伊藤→大勢の継投こそ最も勝利を手繰り寄せたと言えると思います。何せ相手はメジャーMVPのベッツ、トラウト、ゴールドシュミット、昨シーズン本塁打王シュワバーらほぼオールスターメンバーです。先発の今永は「緊張していて何も覚えていない」というくらい浮ついてました。その中で絶好調のターナー本塁打を浴びたものの、何とか2回を最少失点に抑え、試合を壊しませんでした。

 そして今永の次は戸郷。トラウトから自慢のフォークで三振を奪い、絶好調のターナーからもフォークで三振を奪い、2回を無失点。

 戸郷に続くは高橋宏斗。こちらもトラウトからスプリットで三振、続くゴールドシュミットから外角低めのうなるようなストレートで見逃し三振を奪い、1回を無失点。

 高橋の次は伊藤。3者凡退に抑えました。伊藤はこれで今大会無安打無失点。東京五輪に続き、国際大会で無類の強さを見せつけました。

 伊藤の次は大勢。二人のランナーを出しますが、最後は強打のゴールドシュミットをゲッツーに切ってとり、遂にダルビッシュ、大谷に繋ぎます。

 この投手陣をリードしたのは中村。変化球で逃げずに勢いのあるストレートを軸にした組み立てが奏功し、ストレートが少し甘くなっても球威で押し切ることができ、各投手のウィニングショットも活きました。

 ダルビッシュ、大谷で優勝を決める継投は栗山監督の夢でした。「相手が格上なのでそれくらいの夢を描かないと勝てない」と語っています。その夢を実現させるため、投手陣と捕手が一枚岩になって戦い、8回までを1点に抑えることに成功しました。当初から夢を描いていたからこそ、夢が実現するのだと、思い知らされた場面でした。

 

第1位. 吉田正尚 起死回生の同点ホームラン vsメキシコ(2分28秒~)

 そして、第1位はなんと言ってもメキシコ戦での吉田正尚の同点本塁打です。筆者自身も感動して涙が溢れました。笑

 3点ビハインドの7回裏ツーアウト1、2塁。ここまでチャンスを作るもゼロが続いていた侍ジャパン。この場面で何とか1点でも入れたいところでした。対するはセントルイス・カージナルスの左腕・ジョジョ・ロメロでした。初球は内角のツーシム。この球を打ちいってファールにしています。2021年シーズンまではほぼ必ず初球を見送るプレースタイルの吉田でしたが、WBCでは初球を積極的に打ちいっています。この初球の強振が効き、この球は投げづらくなりました。この打席、カウント2-2と追い込まれていましたが、その前の球は外したストレート。必然的にチェンジアップしか球種がなくなりました。追い込まれていながら、相手投手を追い込んだ吉田はさすが。そして、最後に投じた内角足元に落ちるチェンジアップを見事にポール際にねじ込みました。

 まさに吉田の技術と精神力の賜物でした。この本塁打がなければ.この試合の敗色は濃厚で、もちろん決勝での大谷vsトラウトも実現し得ませんでした。この一打は、3点本塁打を浴びたまま降板し、負ていれば戦犯扱いとなっていた佐々木朗希を救いました。メジャー移籍1年目ながら、強い思いをもってWBCへの出場を表明した吉田。「WBCは人生設計の中に組み込まれていた」ともいう吉田の、これまで培ってきた技術と日の丸を背負う魂が打った最高の一打として、この場面をトップしました。

 

 いかがでしたでしょうか。数々の名場面が生まれた今回のWBC。次回の開催は3年後の2026年。次回はどんな名場面が生まれるのでしょうか?

 

【各試合ハイライト リンク】

1次ラウンド:中国戦

【侍ジャパン ハイライト】大谷翔平の二刀流 / 復活の山田哲人【プールB 日本 vs 中国】WBC2023 - YouTube

1次ラウンド:韓国戦

【侍ジャパン ハイライト】打線爆発!観客総立ちの逆転劇【プールB 日本 vs 韓国】WBC2023 - YouTube

1次ラウンド:チェコ

【侍ジャパン ハイライト】連夜の逆転劇!佐々木朗希「気迫の8奪三振」【プールB 日本 vs チェコ】WBC2023 - YouTube

1次ラウンド:オーストラリア戦

【侍ジャパン ハイライト】大谷翔平「衝撃の看板直撃弾」山本由伸「4回8奪三振」【プールB 日本 vs オーストラリア】WBC2023 - YouTube

準々決勝:イタリア戦

【侍ジャパン ハイライト】岡本和真 & 村上宗隆「中軸が本領発揮」【準々決勝 日本 vs イタリア】WBC2023 - YouTube

準決勝:メキシコ戦

【侍ジャパン ハイライト】鳥肌が止まらない!歓喜の超劇的な一打【準決勝 日本 vs メキシコ】WBC2023 - YouTube

決勝:アメリカ戦

【侍ジャパン ハイライト】14年ぶりWBC制覇!悲願の世界一奪還【決勝 日本 vs アメリカ】WBC2023 - YouTube