新型コロナ禍で五輪中止圧力が強い中ですが、東京五輪・野球日本代表のメンバーを考えました。上原氏、里崎氏らが自身のYouTubeチャンネルでメンバーを発表しています。それに触発された感もあるのですが、データを見て真剣に考えていますので、ご一読ください笑。登録メンバーは24人とされていることから、野手13人(スタメン9人、控え4人)、投手11人(先発5人、中継ぎ5人、抑え1人)の配分で選びました。
※現在、怪我で離脱しており、出場が困難な選手は外しています。
まずは野手からです。
ー野手陣ー
【スタメン】
1番:レフト 近藤(日本ハム)ー左
2020年シーズン:打率340 打点60 本塁打5
選球眼が良く、昨シーズンは出塁率465を記録。出塁が求められる1番打者にはもってこいの存在です。また、得点圏打率も352と打線のつながりを考えても十分な打率です。今シーズンはメジャーから復帰した田中将大からホームランを打ちました。彼の成長を感じられるシーンです。
2番:DH 吉田(オリックス)ー左
3番:センター 柳田(ソフトバンク)ー左
2020年シーズン:打率342 打点86 本塁打29
昨シーズンは得点圏打率369(リーグ1位)、得点圏長打率641(リーク3位)と勝負強さを発揮。輝かしい成績の一方で過去の国際大会は怪我で出場がなかったことから、里崎氏は彼をラインアップに加えていませんでしたが、外せない選手のため選出しました。彼は重圧など、もろともせずコンディションさえが整えば実力を発揮するタイプです。国際大会未経験でもぜひ日本代表の3番を打ってほしいです。
4番:ライト 鈴木誠也(広島)ー右
2020年シーズン:打率300 打点75 本塁打25
昨シーズンは2019年首位打者(335)からは数字を落としたものの、3番、5番を打つ選手が固定できないチーム状況の中で、4番打者として充分な結果を残しました。数字上も長打率544、得点圏打率320と健在でした。そして、なんといっても、前回の国際大会プレミア12(2019年)では、打率444 打点13 本塁打3と大爆発。打率・打点は全選手トップでした。国際大会での適応力の高さは随一で、東京五輪でも4番としての打棒が期待されます。
5番:ファースト 浅村(楽天)ー右
6番:サード 村上(ヤクルト)ー左
2020年シーズン:打率307 打点86 本塁打28
ルーキーだった2019年は本塁打36でしたが、打率231 三振184と粗さを露呈しました。しかし、昨年一機にこの欠点を解消し、打率300超を達成した上、長打力も両立させました。今シーズンも打率は300を超えており、開幕から快調に打っています。
8番:セカンド 山田(ヤクルト)ー右
2020年シーズン:打率252 打点52 本塁打12
昨シーズンは低調な成績に終わりましたが、2014~2019年は29~35本塁打を記録。今シーズンはここまで本塁打10本、得点圏打率も3割を大きく超えており、8番打者として頼もしい存在になりそうです。日本シリーズやプレミア12の大舞台で本塁打を放っており、一発で試合を変えられる力に期待したいところです。
9番:キャッチャー 甲斐(ソフトバンク)ー右
2020年シーズン:打率211 打点33 本塁打11
守備面で最も良い選手と考え、選出。肩の強さ、チームを4年連続の日本一に導いたリードは定評があります。昨シーズンは打率は低調だったものは、出塁率317を記録。今シーズンは打撃が大幅に改善し、300超の打率で5番や6番を打つ機会も増えています。
【控え選手】
1.梅野(阪神)ー右
2020年シーズン:打率262 打点38 本塁打29
甲斐との併用捕手。セ・リーグの投手が投げる場合などに先発起用を想定しています。今シーズンは打率264ながら、得点圏打率:打率538(5月17日時点)と、無類の勝負強さを発揮していますので、打撃も期待できます。
2.岡本(巨人)ー右
2020年シーズン:打率275 打点97 本塁打31
サード、ファースト、レフトが守れることから選出。村上が不調の場合にスタメン起用を想定しています。先日の横浜戦では9回2アウトから同点ホームランを放つなど、ここぞの場面での打撃に期待が掛かります。
3.周東(ソフトバンク)ー左
2020年シーズン:打率270 打点27 本塁打1
盗塁50(13試合連続の日本記録を樹立)
代走要員。加えて、ショート、セカンド、外野を守れるユーティリティプレイヤーです。今シーズンは打率200程と打撃は苦しんでいますので、代走で起用し、その後そのまま守備に就く流れが良いのではないでしょうか。
4.菊池(広島)ー右
2020年シーズン:打率271 打点41 本塁打10
守備の名手。広い守備範囲ながら、昨シーズンは守備率10割(失策なし)を達成しました。今シーズンは、打率353(5月17日時点)でリーグ首位打者と打撃好調です。山田の調子を見極めながら、スタメンで起用したい選手として選出しました。
【野手陣まとめ】
この打線のポイントは2番の吉田。今球界で最も良い打者をこの位置に入れることで、打線のつながり、得点奪取の両方を期待できます。欲を言えば、5番に大谷が入れば完璧ですね。その場合は近藤を外して、坂本を1番にします笑。
続いて、投手。
ー投手陣ー
【先発】※千賀(ソフトバンク)は怪我のため出場が厳しいので外しました。
大野(中日)ー左
昨シーズンは防御率で菅野(1.97)を上回りました。また、完投10、完封6と分業制の現代野球にあってスタミナを発揮。圧倒的な存在感を放ちました。プレミア12でも打者22に対して、自責点1と結果残しています。今回、当時より進化した投球を披露し、チームを金メダルに導いてくれるのではないでしょうか。
山本(オリックス)ー右
現在、日本一の投手として多くの評論家が挙げる選手。まだ22歳と伸びしろも大きいです。最速158キロのストレートを軸に、精度の高い多彩な変化球で相手をねじ伏せます。プレミア12ではセットアッパーとして優勝に貢献しましたが、千賀が出場できない今回は、先発1番手として重要な試合を任せたいです。
菅野(巨人)ー右 ⇒ 代役:宮城(オリックス)
田中(楽天)ー右
説明不要の大投手。今シーズンNPBに復帰したものの、既に3敗しています。しかし、投球内容は悪くないです。パ・リーグの各打者が田中を意識して、難しい球でも打っている印象です。田中自身がパ・リーグの各打者の特徴、攻め方を研究し慣れてくれば勝ちも付いてくるものと思われます。
森下 (広島)ー右
2020年ドラフト1位で、ストレートとカーブが特徴の本格派右腕。昨シーズンはルーキーながら防御率1点台を記録しました。記録は1年だけですが、防御率1点台は簡単に達成できるものではなく、国際大会でも十分に通用すると考えています。今シーズンも防御率1点台で、2年目のジンクスを感じさせない投球を披露しています。
【中継ぎ】
唐川(ロッテ)ー右
2020年シーズン:14ホールド 防御率1.19
昨シーズン途中から中継ぎに転向。才能を開花させ、チームの2位躍進に勝利の方程式の一角として大きく貢献しました。今季もまだ自責点3と、安定感は抜群です。
平良(西武)ー右
2020年シーズン:33ホールド 防御率1.87
石川柊太(ソフトバンク)ー右
今季、開幕投手。2017、2018年は中継ぎとしての登板も多く、中継ぎ投手として選出しました。ロングリリーフも可能で、いわゆる第2先発としても起用も期待できます。得意のパワーカーブで外国人打者を牛耳る姿をみてみたいです。
中川(巨人)ー左
2020年シーズン:15ホールド 防御率1.00
対左打者用投手として選出。サイド気味から繰り出されるストレート、スライダーは左打者に非常に有効でしょう。
松井(楽天)ー左
昨シーズンは志願しての先発だったが、イマイチで今季は抑えに復帰。抑えでは毎年、防御率1点台の安定した成績を残しています。ただ、2019年は防御率1.94ながら8敗を喫するなど、セーブ失敗も多いので、中継ぎとして起用したいと考えてます。
【抑え】
森(ソフトバンク)ー右
いかがでしたでしょうか?野球ファンにはたまらない大会がすぐそこまで迫っています。名前を挙げた選手が選ばれること、また怪我をしないことを期待してメンバーの発表を待ちたいと思います。メンバーの最終発表は6月上旬。いよいよ金メダルに向けて最高の布陣が発表されます。