ハードロックなイメージのB'z。B'zファン歴20年弱の筆者がおすすめするバラード曲をランキング形式でご紹介します♪
「この曲入ってないじゃない!」といったご批判もあろうかと思いますが、まずはご一読ください。
第15位 PRAY
2009年のアルバム「MAGIC」収録曲。正統派のバラード曲で、サビまでのメロディが秀逸。ラストのサビに続く「ほとばしるこの想い 誰かのために」の繰り返しが胸を打ちます。このフレーズも相まって東日本大震災直後には、震災以前につくられたにも関わらず、ファンからこの曲を推す声も多く聞かれました。
第14位 マジェスティック
2019年のアルバム「NEW LOVE」収録曲で、グリコ・ポッキーのCMソング。全編に渡って穏やかな曲で、サビのメロディラインがピカイチです。松本さんがインタビューで「この曲があるので、アルバムには他のバラード曲はいらない」と語っただけのことはあります。歌詞も「誰かがそばにいてくれることの大切さ」を歌っており、孤独を感じた時に聞くと一層、心に響きます。
第13位 世界はあなたの色になる
2016年の配信シングルで、CDでは「StillAlive/声明」に収録された、映画名探偵コナン「純黒の悪夢」主題歌。ダークなギターフレーズからはじまるこの曲は、曲調、歌詞ともに同映画の主題歌にピッタリです。映画がヒットしたわりに、アルバム未収録、ライブツアー未演奏(小規模ライブでは演奏)のため、ファン以外の認知度は低いと思われますが、雰囲気のある佳作です。
第12位 ROOTS
2003年のアルバム「BIG MACHINE」収録曲。「僕らははぐれた兄弟~」と、いきなり稲葉さんの歌声からはじまる、B'zとしては珍しい曲です。歌詞は北朝鮮の拉致問題について歌っています。サビのメロディが良く、つい何度も何度も聞いてしまいます。そして、この曲の見所はなんといってもギターソロです。流れるようなきれいなメロディをギターソロで作り出しており、ギターソロだけでも一聴の価値があります。ただ、ライブ未演奏で、当然ながら映像作品にも納められていないため、ファンはこの曲の披露を待望しています。
第11位 Purple Pink Orange
2017年のアルバム「DINOSAUR」収録曲。孤独にうちひしがれる主人公の心情を歌った曲です。歌詞の文字数は少ないですが、その分、曲間を演奏で詰めて雰囲気を出しています。タイトルは、日が沈みゆく空の色で、その情景が歌詞と演奏で見事に表現されています。マイナー調でいて、メロディは松本さんお得意の歌謡曲風味の壮大なバラードで、2007年の孤高の名曲「光亡」を彷彿とさせます。
いよいよトップ10です!
第10位 ALONE
1991年のシングル曲で、いわずと知れた曲です。曲名の通り、個人について歌っています。サビの「それぞれの花を抱いて生まれた」は、SMAPの「世界に一つだけの花」の歌詞の趣旨に通じるところがあります。ただ、この曲は「めぐりあうために」に個として生まれたことを歌っており、「生まれてきたことに希望を与えてくれる」曲とあっています。夕暮れに一人で聞くにはもってこいです。
第9位 永遠の翼
2007年のシングル曲で、太平洋戦争時の特攻隊について描いた映画「俺は君のためにこそ死ににいく」主題歌。2005年のヒット曲「OCEAN」を想起させる曲で、この曲が発表された当時はOCEANより好きでした。流れる雲のようなメロディでありながら、特攻隊をモチーフにした死を意識しなければならない歌詞は刹那的です。ギターソロが良く、前の「絶望の先に必ずある一筋の希望の光」をフレーズを際立たせ、曲の最後には明るい世界が開けます。B'zが最後に発表したバラードのシングル曲で、私は「永遠」に輝く、名曲だと思っています。
第8位 綺麗な涙
2009年のシングル「MY LONELY TOWN」カップリング曲。これぞ知る人ぞ知る名曲です。やりきれない思いの涙を「綺麗な涙」と表現し、その涙が「希望の結晶になるだろう」と締め括っています。タイトルから想起するに、暗い曲調かと思いきや、明るめのバラードで、聞きやすい楽曲となります。アルバム未収録でありますが、この曲だけでもダウンロードなどして聞いてもらいたい楽曲です。
第7位 TIME
1992年のシングル曲。ファンからの人気も高く、今でもよくライブで披露されます。切ないラブソングで、松本さんのギターの音色がより一層切なさを高めます。初期のバラードはこの曲とALONEが双璧となります。戻れない「時間」の儚さを、稲葉さんの伸びのある歌声と松本さんの泣きのギターで表した秀逸な作品です。B’z初期の曲ですが、時間が過ぎる儚さは、時代が変遷しても変わらないもの。その普遍性を謳ったこの曲はいつの時代もファンから愛されています。
第6位 いつかまたここで
2008年のベストアルバム「B'z The Best ULTRA Treaure」収録曲。人と人との絆をテーマにした歌詞で、それに人それぞれの思い出の場所を重ねて合わせています。誰にでもこうした人とのつながり、場所はあるもの。その琴線に触れる楽曲です。2008年に放送されたNHKスペシャルでは松本さんがこの曲のギターソロに徹底的にこだわる場面が放送されました。松本さんご自身が「職人のこだわり」と評したギターソロもぜひご堪能ください。
そして、いよいよBest5です。
第5位 今夜月の見える丘に
2000年のシングル曲で、木村拓哉主演のドラマ「ビューティフルライフ」主題歌。B'zのバラードを語る上で外せない楽曲です。この曲はまさしくロックバラードで、激しさがありながらも哀愁が漂います。「燃えるような月の輝く丘に」など、熱い思いを代弁するかのような表現が、より一層この曲の魅力を掻き立ててくれます。
第4位 OCEAN
2005年のシングル曲で、伊藤英明主演のドラマ「海猿」主題歌。ALONEとTIMEがB'z初期のバラードの双璧であるなら、今夜月の見える丘にと、この曲がB'z中期の双璧なのではないでしょうか?この曲をはじめて聴いたのは高校1年生だったのですが、あまりに美しいメロディに衝撃を覚えたのを今でも覚えています。歌詞は直球のラブソングですが、それもまたメロディの良さを引き立ててくれます。
第3位 ONE
1999年のシングル「ギリギリchop」カップリング曲で、映画・名探偵コナン「世紀末の魔術師」主題歌。ピアノの旋律からはじまり、松本さんのギターが差すはじまりはとても穏やかで、包み混んでくれます。友人との再開を綴った歌詞は、誰もが感じたことのある「別れ」の感情を見事に表現しています。特に、最後のサビの「ともに過ごした日々は僕らを強くしてくれるよ この胸を張ろう」のフレーズは、友人と一緒に過ごした日々を想起させながらも、次を見据えており、希望を感じさせてくれます。
第2位 グローリーデイズ
2008年のベストアルバム「B'z The Best ULTRA Treasure」収録の新曲で、同年開催の「B'z LIVE-GYM Pleasure2008 GLORY DAYS」表題曲。包み込むような優しいメロディはB'z随一です。私はこの曲のメロディがB'zで一番好きです。歌詞では、「一緒にいるだけでいい」というフレーズがサビにあり、「ただ友達や大切な人と一緒の時間を過ごす」ことに重点がおかれています。歌詞自体は過去のことを振り返える内容ながらも、現在や未来の、友達や大切な人と過ごす時間の大切さを感じさせてくれます。20周年イヤーに放たれたこともあり、歌詞の大切な人=ファンという解釈が成り立つため、多くのファンに愛されている楽曲です。
第1位 Calling
1997年のシングル曲。始めと終わりに「この声がきえるかい」ではじまる、激しいブロックがあり、2つのブロックでバラード部分を挟んだ展開となっているいます。こうした曲展開は通常であれば、曲の分断が起き、破綻をきたすものですが、稲葉さんの圧倒的なボーカルから来る声量と熱量、松本さんの独特のギタートーンから来る輝きと熱量が合わさり、一つの曲として成立させています。そのため、B'zでなければ成し得ない孤高の名曲と言えるでしょう。そして、肝心のバラード部分は、「大切な人とのつながり」をテーマにしています。この大切な人は、必ずしも異性だけでなく、親友やB'zの二人のような仕事のパートーナーともとることができます。多様な歌詞の解釈が可能であるあらこそ、「この声がきえるかい」のフレーズそのままにより一層この曲が多くの人の心に届いています。2番サビの「今までもこれからも約束などすることはないだろう 誰にも真似できない同じ夢を見よう」のメロディと歌詞がこの曲で最もおすすめの部分です。
いかがでしたでしょうか。お気付きかと思いますが、B'zバラード鉄板の
いつかのメリークリスマス、もう一度キスしたかったは入っていません。私の好みの問題ですが、どちらも哀しい恋の歌です。もしかしたら失恋ソングは好きではないのかも。笑
そして、月光、Survive、GOLD、消えない虹も入れるか悩みました。
また、バラード曲かどうか微妙な曲も入れませんでした。バラードと判定したら、入れたであろう曲は、
光芒、MOTEL、HOME、Brotherhood、夢見が丘、
MY LONELY TOWN、核心になります。いずれも自分の中では少し激しい要素が強く、バラードではないと判定しました。この中では「光芒」はランクインしたら1位の曲でしたが、「Calling」を1位にしたいとうこともあり、外しました。
ファンではない人はとりあえず、視聴してみてください。そして、ファンの方は、ぜひこの15曲のCDアルバムを作るか、プレイリストをつくってみてはいかがでしょうか?松本さんのつくる曲のメロディがより胸に響くのはでは。と考えています。
秋?の夜長にB’zのバラードを。