有頂天ブログ

社会情勢を中心に時に、プロ野球や音楽などをつづります♪

仕事の効率があがれば幸せになれるのか?

3月4日放送のNHKスペシャル「AIに聞いてみたどうすんのよ ニッポン」では、政府が裁量労働制の適用拡大などを図り、働き方改革を進める中で、日本の労働にいて、人工知能に聞いたという体で放送された。


番組では、いくつかの提言があげれていたがどれも放送に耐える内容ではなかったように思う。


・1日労働時間が11時間45分以上だと仕事の効率が上がる

→番組ではゲーム会社のSEを例に夜9時以降の方が仕事の没頭度があがり、効率も上がるとしていた。

 だが、この時間には休憩時間や食事時間が入っているのか分からないし、例に上げた会社では週3日、長時間労働で残り2日は6時間労働者となっていた。多くの会社はこうした裁量はない。これだけみると、長時間労働を企業に推奨する内容にしか見えない。


・水道などの蛇口を閉めない人は年収が低くても仕事の満足度が高い。

→これは性格的な要素が大きい。仕事への満足度=自分が仕事に満足しているかであるので、かなり自己のバイアスが強い。


・メールの本数を減らすと仕事の効率があがる

→そもそも仕事のメールは減らそうと思って減らせるものではない。必要だからメールしているのである。電話については触れらてなかったが、電話でも同じだろう。仕事が中断される点は変わらないので、仕事の効率は下がるだろうし、仕事でメールをほとんどしない職種の人だっている。


そもそも日本は、世界的に労働時間が長いのか?世界的には22番目に長いという。1位はメキシコ、2位は韓国だ。韓国社会ではこの長時間労働が社会問題化している。労働者時間が長いにもかかわらず、年収が低いので、夫婦共働き。少子化も深刻。定年退職は45歳で、離職率が極めて高い。受験競争で敗れるとなかなか這い上がれないシステムになっている。


こうした韓国の状況を鑑みると、日本の労働事情は悪くないと思えてしまう。日本の都市で重要なのは、通勤時間だろう。通勤時間を含めた時間で見ると、日本の労働事情はかなり厳しい。都市を拡散し、通勤までの時間を短縮するのが地方創生という意味でも良いと考えるが、社会は逆行している。集中した都市はそう簡単には変わらないので、郊外にすんで家での仕事を許可するか、平均年収をあげるか不動産価格を適正化し、仕事場の近くに住みやすくすることが適正な時間で、仕事の効率があがる方策なのかもしれない。

そして、必ずしも仕事が好きな人ばかりではない。仕事の効率が、あがって早く帰れるパターンと違う仕事をしなくてはならなくなるパターンがあるだろう。仕事の効率があがっても多くの人は収入が増えければ幸せとは感じないだろう。