有頂天ブログ

社会情勢を中心に時に、プロ野球や音楽などをつづります♪

バニラ・エアの痛手

鹿児島県奄美空港で、6月5日、車いすの男性客が格安航空会社(LCC)バニラエアの航空機に搭乗する際、同社が男性の介助を断っていた問題で、同社は同月29日、電動式昇降機を導入した。電動式昇降機の導入で、この問題は解決したようだ。

 

 男性は、木島英登さん。バリアフリー研究所代表で、神戸大学卒。著作や講演を各地で行っている。木島氏が自身たまたま受けた体験に対し、自らの発信力を利用して今回の展開を予見、意図していたのではないか。

 

朝日新聞が報じたことで、ネットで議論が盛り上がり、今回の改善に至った。今回の件は、バニラエアの対応通り、電動式昇降機を導入すれば済んだ話だ。バニラエアは奄美空港だけ、この電動式昇降機がなかったらしい。バニラエア側としては、木島氏から訴えがあった時点で、早急に謝罪し、電動式昇降機の導入に向けた検討をしていればここまで、マスコミに報じられることもなく、企業イメージの低下を招くこともなかったように思う。

 

 確かに、LCC会社がここまでのサービスをする必要があるのか、LCCはその価格に対する合意と引き換えにしている、事前連絡してなかったとう批判もある。木島氏本人や乙武氏も言っているが、「事前に連絡していれば乗れなかった」と発言していることから、木島氏は強行手段に出たわけである。だが、木島氏自身が語っているように障害者であることを活用して職業にしている「プロ障害者」であるとしていることから、批判を引き受けて、事態を変える力があった。木島氏だからこそできたと思う。

 

 バニラエアは今回の対応で、致命的な企業イメージ低下を招いた。ANAグループ傘下だというから、ANAの多少のイメージ低下も免れないだろう。実は、企業の社会的対応について改めて考えるきっかけになる1件かもしれない。