有頂天ブログ

社会情勢を中心に時に、プロ野球や音楽などをつづります♪

英国のEU離脱を決める国民投票から2週間

 英国のEU離脱を争う国民投票があった6月23日から約2週間が経過した。

国民51.9%を占める離脱派が勝利したものの、前ロンドン市長が発言の嘘を公言したり、投票を再び求める署名が350万人以上集まるなど波乱な展開となっている。

 そもそも英国政府はこの展開を予測していたのか。各界や金融市場の見方からして、離脱は予測していたかったようだ。英国の目的は、EU統合の破壊だったのではないか。英国が国民投票をやれば、国民の間にEUへの反感が募り、他国でも国民投票をする流れになる。実際、フランス国民のEUへの好感度は低く、EUの中心国、独仏のうちの一つが抜ければ、EUは崩壊する。フランスがEU離脱をすると、EU崩壊のシナリオになるはずだったのではないか。

 しかし、結果は違った。EUの崩壊は進まず、金融市場は混乱。英国はEUを離脱し、スコットランドが独立。英国自身の崩壊が進みそうな情勢だ。だが、このまま英国がEUを離脱するとは考えにくい。国民投票に法的拘束力がないとの指摘もあるが、国民投票の結果を無視するなら、民主主義の崩壊で、さすがに考えにくい。国民投票をもう一度するという公約を掲げた政党が与党となり、新任を得れば国民投票をし、EU離脱を否決する流れなら正統性を得る。

英国のEU離脱はすぐではなく、早くて2年後だ。実際は、今後の経済情勢などを見ながらEUとどこまで関わりながら、離脱するのかということになるだろう。経済状態が思ったよりより良ければ、EUと距離を置き、スコットランドの独立も進み、欧州最大規模の油田を抱えるスコットランドはEUに残るだろう。経済状態が深刻なら、EUへ軸足を残す形での離脱となりそうだ。だが、国民投票で離脱が決まった今、独仏は早く、英国を除いた統合をしたいので、英国に早く交渉したいと言っている。独仏にとって、EUに残りたがる英国は邪魔な存在だ。英国は独仏と厳しい交渉を迫られることになりそうだ。