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有頂天ブログ

社会情勢を中心に時に、プロ野球や音楽などをつづります♪

戦った少年たちの意味

戦後70年。沖縄戦大本営がゲリラ戦を目的として、沖縄の14~17歳の少年を集めて組織した「護郷隊」があった。壮絶な戦闘をした少年兵たちの苦しみは今も続いている。

 護郷隊は、「自分たちの郷土を守る」という名目で結成。「志願兵」という建前で多くの少年が召集された。だが、実際は志願とは名ばかりで「帰った者は殺す」などと脅し、半ば強制的に兵に仕立てていった。何も分からない少年たちは軍事教育をたたき込まれ、徐々に現実の重大性に気付いていった。

 戦闘が始まると少年兵は子どもたちにしかできないような夜襲などに駆り出された。激しい銃弾が飛び交い、栄養も満足に取れない中、少年たちは心も体も疲弊していった。身近な仲間が殺されても何も感じなく、考えもなく上官の「命令」通りに行動する「妄動」にとりつかれていった。戦争という凄惨な現場の中で、「命令」に従うことで思考を停止した。

 「命令」に従うという軍事教育は徹底していたが、少年兵が米軍に投降して近くの収容区に入っていくケースも多く見られたという。また、上官一人に対して子ども複数人という構図で、なぜ少年兵たちは上官を殺すという選択肢を考えなかったのか。そこに戦争の怖さを感じる。軍事教育の洗脳の怖さがあるからこそ、現代の日本国民が戦争に巻き込まれないとは言いきれないのではないか。

 戦闘を経験した少年たちは70年経った今も苦しめられ、自分が戦争でなした意味を問い続けている。少年たちが戦った意味があるとすれば後世にこうして戦争の酷さを伝えることにあるのではないか。