有頂天ブログ

社会情勢を中心に時に、プロ野球や音楽などをつづります♪

福島・川内村に見る帰還

福島第一原発から南西30キロ圏内に位置する福島県川内村。住宅地などの除染を終えたため、2014年10月には避難指示が解除された。しかし、村に戻った住民は半数で、以前のように暮らすのは難しい状況だ。

 3月7日に放送されたNHKスペシャル「それでも村で生きる~福島 帰還した人々の記録」で川内村で厳しい生活を送る人々が映し出された。村で民宿を立ち上げようとしていた夫婦だが、一転、震災でその夢が揺らぐ。それでも諦めずに夢を追い掛ける姿などが描かれている。

 今でも野生のワサビ(国の基準値以下だが検出・10ベクレル以上)やイノシシ(高濃度汚染)などから放射性物質が検出されており、住宅地の除染は終わったと言っても、山や川など自然は除染されていない。

 これらのことなどを勘案すると放射性物質の影響を受けやすい若い世代が村に帰還するという考えは妥当ではない。村に帰還した人は若い世代も一緒になって村を再生したいと考えている人もいるだろうが、現実的ではないのではないか。帰還した人の多くは放射性物質の影響を受けにくい高齢世代。帰還した高齢世代は高齢世代だけで、コミュニティをつくり、暮らして行くべきだと思う。そうすると、村の行政区自体が消滅するという意見もあろうが、それも仕方がないのではないか。若い世代を危険に巻き込んでまで、「ムラ」を守る必要が果たしてあるのか。今後、数年で放射性物質が劇的に減るわけでもないし、若い世代が戻って来ても雇用もない。村の早期帰還を促す政治判断が逆に、村に帰還した人とそうでない人の断絶を生んでいるのではないか。