有頂天ブログ

社会情勢を中心に時に、プロ野球や音楽などをつづります♪

イスラム国の謎

 今週、勃発したイスラム国による日本人2人の拉致問題。今回は、イスラム国に関して考えてみる。 

 イスラム国は「イラクを拠点とする国際テロ組織アルカイダ系の過激派組織。イラク・シリア・イスラム国」を名乗っていたが、6月末、イラク北西部からシリア東部の一帯でイスラム国家の樹立を一方的に宣言。それに伴って組織名も改称した」(朝日新聞)。

 同国は多くの暴力行為で国際社会から非難されているが、ロイター通信によると、同国に反対の立場だというラッカ(シリアの都市)の住民の1人は「政党に一切関わりを持たない人たちはイスラム国の存在に順応した。なぜなら、彼らは疲弊していたし、率直に言えば、ここで行政の仕事をしているからだ」と語った。同国は公共サービスに関係する機関をすべて回復・再建し、そのなかには、消費者保護を管轄する事務所も含まれるとされる。相次ぐ暴力行為の一方で、同国は無差別に暴力を行使しているだけではない。自分たちの利益に合致すれば、アサド政権に忠誠的な実業家と取引することもあるらしい。

 同国が暴力行為をする目的は何なのか。同国のバグダディ指導者は、預言者ムハンマドの後継者だとして「カリフ国家」を樹立すると宣言している。したがって、目的は「国家の樹立」としていいだろう。そのための資金源として今回の誘拐があるのではないか。安倍首相の発言は利用されただけとの向きも多い。

 こうしたイスラム国の暴走を許しているのは、米国の覇権の衰退だ。以前なら米国が介入し、イスラム国の歯止めになっていた。米国に代わる覇権国家は現在のところない。テロての戦いを宣言してしまった日本がイスラム国とどう対峙するのか注視したい。